日本ランチェスター工業
〔日健栄協 製剤 *実績。このほど新工場完成〕
日本ランチェスター工業㈱(兵庫県三田市)は、兵庫県を代表する健康食品の総合受託製造企業。「(沖縄素材中心とした)独自原料を活用したオンリーワンサプリの開発」「フレキシブルな対応が可能な一貫生産体制」「ユーザーサポート体制」などが高く評価され、国内のみならず、海外市場へも事業フィールドを拡大している。海外市場に向けては、米国・中国・台湾・ベトナム・タイなどへのOEM供給が軌道に乗っている。ここ数年、事業規模は前年比二桁増で推移しており、今期売上は15億円に達する見通しだ。
受託ビジネスの最大の強みは、長命草、ウコン、クワンソウ、キャンドルブッシュなど、沖縄産素材を活用したサプリメント開発にある。沖縄県内の法人・農家と提携し、機能性素材の開発から受託栽培に対応するほか、製品の上市タイミングや部ランディングを含め、総合的なプロデュースを推進。”沖縄産素材を活用したサプリメントのヒットメーカー”としての地位を確立している。新素材開発にも積極的に取り組んでおり、「沖縄県内で試験栽培をスタートした素材もある」という。
同社では、今後のさらなる受託ビジネス拡大を見据え、「神戸リサーチパーク」に建設を進めてきた新工場・新社屋がこのほど完成。新工場は、5,000坪におよぶ敷地内に建設され、打錠、カプセル充填から最終包装までの一貫生産体制を構築。大型「流動層造粒乾燥器」を複数導入するなど、各分野の最新鋭加工機器を設置し、生産キャパは従来の6倍となる。すでに先月から稼働をスタートしており、新工場では、健食GMP、ISO、有機JAS認証をはじめ、ハラル認証を取得する方針だ。
さらに、来年には第二期工事に着手する計画で従来対応できなかった形態(介護職・流動食)の食品製造はもとより、原料開発・製造の設備導入や、機能性表示への対応を含み、研究等の建設も視野に入れているという。
『日健栄協 製剤 *実績。このほど新工場完成』(掲載記事)